従来は揺れに対して踏ん張って耐える「耐震構造」が一般的でしたが、最近では建物の揺れを低減するという視点を持った「制震構造」や「免震構造」が注目されてきています。揺れを小さくできれば、なによりも安心感が違ってくるもの。
建物の内外装の被害も低減でき、補修などの負担も軽減できるのです。
地震は自然の活動ですが、震災は都市や家の造りによって起きるものです。とくに二次被害として恐ろしい火災が拡大する原因のひとつが、外壁のひび割れや脱落です。外壁の落下は歩行者には凶器となるうえ、外壁が壊れてはもらい火を防ぎようがありません。わが家の財産を守り経済的な負担を免れるためにも、揺れ以外への抵抗力を備えておくことが重要なのです。