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こだわり研究 theme.03 <川の字>で寝るのはOK、それともNG?

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子育て中のみなさんはふだん、どんな寝かたをしていますか? 夫婦が子どもをはさんで<川の字>、それともお父さんだけ別寝室?じつは、幼少期の寝かたによって、頭の良さや自立心、コミュニケーション力など、子どもに備わる「生きる力」にずいぶん差がつくようなのです。日本全国5000件以上の家族の寝かたを調査研究されて「子どもの将来は『寝室』で決まる」(光文社新書)を著わされた篠田有子先生(教育学博士)に、子育ち子育てLabの近藤研究員がインタビューしました。

篠田有子(しのだゆうこ):東京大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。著書に『母と子のアメリカ - 幼児教育の未来をさぐる』(中公新書)、『家族の構造と心 - 就寝形態論』(世織書房)、『子どもの将来は『寝室』で決まる』(光文社新書)など。

日本の子どもは、<添い寝>で育つ!

Q みんな、どんな寝かたをしているのですか?

日本は伝統的に親子が一緒に<添い寝>する文化があって、それは現代でも変わりませんね。そしてそれは、子どもにも親にとっても愛情の通い合う、非常に優れた寝かたなんです。
子どもと同じおふとんで寝たことのある方は誰もが覚えのあることだと思いますが、やすらかな寝息を聴きながら、そして日なたのような髪の匂いを嗅ぎながら眠りにつく、その時間は何ものにも代えがたい幸福感がありますでしょう?
子どもも同じことで、全身のあらゆる感覚で親の愛情を感じ取り、安心感を得ています。

Q 寝ているあいだに、子どもは親の愛情を感じているんですね。

乳幼児期に得たこの"自分は愛されている"という実感こそ、成長してからどんな困難にあっても自分を信じて乗り越えていこう、生き抜こうとする力のもとになるんですよ。たとえば頭の良い子に育ってほしい・生きる力を持った子に……と願うなら、ぜひ<添い寝>をしてあげてください。
子どもが持って生まれた能力を開花させるには感覚器官が充分に発達していなければなりませんが、そのためにはまず遊びの体験、そして"自分は愛されている"という実感が不可欠なのです。

Q <添い寝>は、デキる子が育つ寝かたなんですね!

[ 書籍 ] 篠田有子・著『子どもの将来は『寝室』で決まる』(光文社新書) 子育て中の方はもちろん、子どもが青少年になっていても必読の書!そう。子どもは生涯を支える心の基盤をつくり、母親は母性を深め、親子の絆もしっかりと結ばれます。
こんなに効率的で確かなしくみをもった<寝文化>はありません。もっと世界に誇ってもいいのではないでしょうか(笑)。

Q 乳児のときからひとりで寝かせる欧米スタイルについては、どうお感じですか?

欧米はまず夫婦関係が重視されますから、生まれてすぐの赤ちゃんでもひとりで寝かせる、これは徹底しています。ですが起きているあいだはもう、しじゅう子どもをハグして、いかに愛しているかをアピールし続けるんですね。就寝前も親は必ず子ども部屋で一緒に過ごして、寝入るまで絵本を読んであげたりお話ししたりと、"おやすみ前の儀式"が習慣になっています。
ですからもし日本人が赤ちゃんをひとりで寝かせようと考える場合は、そういった愛情のフォローを意識的に行なうことが不可欠ですね。でなければ子どもは親の愛情を感じ取れず、情緒が不安定になる可能性が大きいことを知っておいてください。

じゃあ、<添い寝>ならどんな寝かたでもいいの?