すごく仲良くなれて可愛い、子どもの情操教育としても。
犬好きだからワンコを飼いたい、猫好きだからニャンコがいい…。好きな動物を飼うことがペットライフの第一歩ですが、どんな生きものでも「飼う=きちんと世話をする」と言うことを理解しておくのが大切です。とくに子どもが「飼いたい!」と言い出した場合は、自分で世話をするように役割を与えることが肝心。世話をする行為を通して、責任感や思いやりの心が芽生え、生きものとふれあうことで感性や情緒が育まれ、さらに命の尊さを学ぶなど、情操面にもよい影響を与えてくれるのです。
実際の調査でも、ペット飼育がよい理由の第3位に「子どもたちが心豊かに育つ」があげられています。ただ、世話をするのは思いのほか大変なことでもあります。犬なら毎日のお散歩も必要ですし、猫なら家具がツメ研ぎの被害にあうこともあります。そして犬猫ともに初期費用はもちろん、日々のエサ代や定期的なトリミング、病院での予防接種代など、飼育コストも考えておかなくてはなりません。
その点、鳥は犬や猫に比べて飼いやすいと言われています。鳥の種類にもよりますが、スペースが小さくても飼え、留守中はケージ(鳥かご)に入れておけるので安心。糞尿が臭いにくく処理も比較的簡単、飼育コストも犬猫に比べると安価だと言えるでしょう。人気の小鳥は、ハムスターなどの小動物に比べて寿命が長い(7〜15年程度)のも魅力です。そして鳥は、なにより人の言葉に反応する高い知能を持っています。肩や手に乗ってスキンシップを図ることもでき、お互いの思いが通じ合うように会話ができるという例もあります。すごく仲良くなれて、飼いやすく、長くつきあえて、子どもの情操教育にも効果的。そんな鳥たちとのペットライフを楽しんでみませんか。
鳥の本能を知ってつきあえば、飼う楽しさもぐんとアップ。
本来、群れで行動する鳥にとって、一緒に生活する人間は群れのリーダーとしての存在です。いつも人の動きや表情をよく観察しています。飼い主に対するジェラシーも相当強いと言われていて、鳥にとって人にかまってもらえない状態は寂しくて退屈。ストレスを抱える原因にもなりかねません。いつも気にかけて相手をしてあげることも大切です。
ただし、甘やかしていつでも遊ぶ癖がついてしまうと、ケージに入るのを嫌がったり、大きな声で鳴くなど、飼い主が持て余すようになることがあります。飼い始めは可愛くて、ついつい一緒に遊ぶ時間が長くなりがちですが、いつまでも仲良く暮らすことを考えれば節度をもってふれあうことが必要です。また、鳥たちには様々な本能があり、それらを知っておけば鳥の行動が理解しやすく、飼う楽しさもぐんと高まります。さらに鳥の種類によっても特徴や飼いやすさが大きく違ってきます。見た目や好みで選ぶ前に、専門のショップなどでアドバイスを受け、わが家にマッチした種類を選ぶようにしましょう。
私たち鳥はこんな生きものです!
- メスより オスが、よくさえずります
- 鳥のさえずりは求愛行動のひとつですから、オスの方がメスよりよく鳴く傾向に
- かじることが本能です
- くちばしは使わないと伸びてしまうので、野生では枝などをかじります。室内では柱や壁紙、家具に要注意です。
- 声や音を聞き分けるのが得意です
- 聴力が発達していて、家族の声を聞き分けるだけでなく、人の言葉や他の鳥の声を物まねできる鳥もいます。
- よく水浴びをします
- 大切な羽を清潔に保つために 冬でも水浴びは欠かせません。 水鉢などを用意してあげましょう。
- 木から木へ飛びたいんです
- 自然界で木と木の間を飛び回っていたので、 ケージや家の中でも飛び移れる 留り木があると喜びます。
- 小さいものもよく見えます
- 鳥の視力は人間の5〜8 倍で、動体視力も 優れています。両目での視野は ほぼ360 度見渡すことができます。