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こだわり研究 theme.03 「家族時間」と「じぶん時間」を上手につくるヒケツ!

ごちそうさま! ……って、え? もう解散なの?

平日の夜は帰宅時間もバラバラで、家族が揃って食卓を囲む機会が少ないというご家庭は多いのではないでしょうか。
休日こそはと張り切って腕を振るっても、あっという間に平らげて、みんなダイニングを離れてしまう。食後の時間こそゆっくり「家族時間」を楽しみたいのに、だんらんが続きません。
レストランやカフェでごはんを食べると時間を忘れるほど会話が弾むのに、おうちごはんだとなぜそうなるのでしょう? それは、スペシャル感のある外食だから……という理由だけでもないのです。

「家族時間」を上手につくるヒケツは、2つ!

その理由は、ダイニング空間とキッチン空間にありました。じつはおうちごはんでも、空間の工夫次第で「家族時間」をつくりやすくなるんです。

(1)食卓をL字に囲むこと

通常、家庭のダイニングチェアは一人掛けのものがほとんどですが、これをカフェのようにソファにして食卓をL字に囲んでみましょう。
食後も話が弾みやすいヒケツの一つは、この「座り方」なのです。空間心理学の研究によると(*)、「斜め向かい」の座り方は話しやすさを、「横並び」は親しい気持ちで協力しやすいイメージを抱きやすいことがわかっています。つまり、L字に座るとその場の親近感が増すのです。座面の長いソファは身体を休ませたり寄せ合ったりしやすいので、くつろぎ感もより深まるはずです。

*加藤孝義「空間のエコロジー 空間の認知とイメージ」新曜社より

(2)手元が隠せるキッチンであること

もう一つのヒケツは、「キッチンの隠し方」にあります。いくらおいしいお料理でも、雑然としたキッチンが丸見えでは落ち着きませんね。とくに明るく広々としたLDKの場合、ダイニングやリビングからもキッチンの状態がよく見えてしまいます。
そこでキッチンにちょっとした腰壁を設ける、というアイデア。手元が見えない程度に腰壁を立ち上げれば、オープンキッチンの気分はそのままに調理台の上や流しの状態だけ目隠しすることができます。
後片づけは食洗機にまかせて、食事の後はゆったり楽しい「家族時間」をどうぞ!

【写真】「カフェダイニング」/「手元が隠れる腰壁キッチン」

じゃあ、「じぶん時間」はどうつくる?