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こだわり研究 theme.08 無理せず上手に節水・節湯。水まわりのエコライフ術!

昔=トイレ、今=お風呂。家庭での水の使用割合も変わってきました。

水道事業は地方自治体が独自に運営しており、料金にも地域差があります。ただ、どの事業者も同じ課題(人口減少やインフラ老朽化など)を抱えており、今後も料金値上げは避けられない状況だと言われています。また水道料金の特徴のひとつが、多く使うほど料金単価が高くなる仕組みになっていること。節水は省資源の面からも光熱費軽減の面からも重要なポイントなのです。

では家庭では、どのような場面で多くの水を使っているのでしょうか。答えはお風呂。以前はトイレでの水使用がいちばん多かったのですが、節水型便器の普及で洗浄水量が大幅に減少し、現在ではお風呂が大きく逆転しました。お風呂は入浴スタイルによって水の使用量が大きく違ってきますので、家族それぞれが節水を意識することが大切になります。炊事や洗面などとあわせて、普段の暮らしのなかで節水を工夫してみませんか。


家庭での水の使われ方の変化

家庭でできる主な節水方法

水からお湯をつくるために冬は夏の約3倍ものエネルギーが必要です。

家庭の用途別エネルギー消費

お風呂で使うのは、水というよりお湯ですよね。じつは、この給湯のために消費するエネルギーはとても大きく、冷暖房によるエネルギー消費を上回るほど。これからの家庭での大きな省エネテーマのひとつとなっているのが、給湯なのです。とくに寒い冬場は水道水の温度が低くなり、給湯温度の設定も高めにしがち。たとえば浴槽(水量180ℓ)にお湯を張る場合、夏場(水温:25.2℃、給湯設定:37℃)では8,921kJのエネルギーを消費しますが、冬場(水温:8.6℃、給湯設定:42℃)では25,250kJのエネルギー消費と大幅にアップします。冬は夏の約3倍ものエネルギーが必要になるのです。これからの寒い季節、節水はもちろん節湯≠心掛けることが大切だと言えるでしょう。

住まいにできる節水・節湯の工夫は?