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こだわり研究 theme.07 子どもの学ぶ力を養う!庭づくりの秘訣を大公開!!

すこやかに育ってほしいから、空の下で遊べる庭がいい。

芝生の庭に様々な樹木や花壇、菜園をプラスすれば、豊かな自然体験を楽しめる場所になります。

室内から眺めて楽しむ鑑賞の庭≠熨f敵ですが、育ち盛りの子どもたちがいる家族なら、屋外に出て一緒に遊べる庭≠プランニングするのがオススメです。たとえば親子で伸び伸びと過ごすなら、芝生の庭はいかがでしょうか。緑のじゅうたんの上でゴロゴロと寝転がって遊んだり、太陽の日射しをいっぱい浴びて自然の風に吹かれながらおしゃべりするのも楽しいものです。そして、ガーデンライフの楽しさをさらに大きく膨らませるなら、色々な花の咲く木や実のなる木を植えたり、花壇や菜園を作るのがポイント。緑が多くて自然が豊かな庭には、鳥や蝶など様々な生きものが集まって来てくれます。幼い子どもたちにとって、自然体験はとても大切なこと。色んな生きものに出会う機会が身近にあれば、それだけ多くの興味や関心が芽生えやすくなり、自らの学ぶ力を養うことにつながります。

「今日は面白いカタチの葉っぱを見つけたよ!」「モンシロチョウが恋人同士でやって来たよ!」。子どもたちの小さな発見から、コミュニケーションも弾みそうです。休日には家族みんなで庭に出て、自然観察を楽しむのも素敵なひととき。わが家の庭が、子どもたちの心をすこやかに育む自然の教室になります。

自然体験が意欲・関心を育む土壌に!

色んな生きものと出会ってふれあうことが、子どもの感受性をすこやかに育んでくれます。

親子で一緒に、庭の観察ノートを作ってみよう。

家族で庭の自然観察を楽しむなら、ぜひオススメしたいのが観察ノートを作ること。庭の出来事メモに加えて、出会った生きものをスケッチしたり、庭で拾った葉っぱを貼付けたりすれば、ちょっと素敵なわが家の庭図鑑≠ェ出来上がります。自然にあふれた庭は常に変化・成長していますから、日によって色々と違った表情が見られ、訪れる生きものも変わってきます。そんな様々な出来事を記録していくと、興味がいっそう大きく膨らんで、図鑑などで調べる楽しさや知る歓びが芽生えます。少し知識が身につけば、自然の不思議な成り立ちが面白いように理解できるようになります。

親子で観察ノートづくりを楽しめば、自然に対する親しみが高まり、庭を話題に家族みんなで会話が弾みます。

熟してもなかなか落ちずに枝についているヤマモモの実。

庭にヤマモモがあれば、実を使って果実酒なども作れます。

たとえばヤマモモの実を観察していると、いつまでも枝についたまま落ちないことに気づくことでしょう。それは、鳥たちに食べてもらい、種を遠くに運んでもらいたいからなのです。植物の多くは花の蜜や実を生きものに与えることで受粉を手伝ってもらったり、種まきをしてもらったりしています。そんな植物と生きものが互いに生きるために結んだ自然の約束事を、わが家の庭で感じ取ってオリジナルのノートに記していくのって、とても楽しくて素敵なことではないでしょうか。

そして自然の成り立ちを観察しやすくするには、庭に植える植物を上手に選ぶことが大切です。ポイントは生きものが利用しやすい植物を植えること。昔からその地域で育ってきた原種や在来種の樹木をセレクトするようにしましょう。わが家の庭が地域の生態系の一員となり、生きものたちも集まってきやすくなります。

もっと気軽に自然観察する方法は?