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近頃、ぐっすり眠れていますか? 快眠ベッドルーム大研究!!

心地良い眠りの鍵を握るのが「睡眠五感」!

では、睡眠の質を高める空間づくりには、どのような工夫を行なえばよいのでしょうか。積水ハウスが人の睡眠に科学的アプローチし、健やかに眠ることのできる空間環境を研究した結果、導き出したポイントが「睡眠五感」。「視覚」「聴覚」「嗅覚」「温熱感覚」「触覚」の生理的メカニズムを整えることで、眠りと目覚めの質を高めることができます。

●昼間は明るい光の下で活動的に過ごして体温を上げ、夜は夕焼けのような落ち着いた色の光の下でくつろいで体温を下げる…。この昼夜の体温変動に高低のメリハリがあればあるほど寝つきが良くなり、深い睡眠が得られます。
●寝室の照明は一日の陽射しの色の変化をお手本に、ベッドサイドは赤みのある色のランプを、そして朝は窓から差し込む陽射しなどによって室内がゆっくりと明るくなっていく環境が理想的です。

●心地良いメロディーに心身をゆだねると、副交感神経の働きが高まって血圧が安定し、ストレスホルモンの分泌が抑えられます。これが

●人間は1回の呼吸で500mlのペットボトル1本分の空気を消費し、二酸化炭素を出していますから、汚れた空気を淀んだままにしておくと有害な臭いがこもるようになります。朝夕は窓を開け、新鮮な空気と入れ替えましょう。
●寝室の空気環境を整えるのに、インドアグリーンを置くのもおすすめ。たとえば「サンセベリア」は夜に酸素を作って放散し二酸化炭素を吸収する特性を持つので、寝室には最適なグリーンのひとつ。「コチョウラン」も空気中の有害物質を除去する作用に優れています。

●睡眠にとって大切なのは、肌触りの柔らかさです。柔らかな感触は副交感神経が優位になりやすく、くつろいだ気分で眠りに入っていくことができます。ですからパジャマやベッドリネン選びは、汗をすばやく吸収・放出でき、肌触りがソフトであることが基本です。
●さらに季節に合わせて、カバーリングやクッションの模様替えを。冬は暖かさを感じるカシミア、夏はさらっとした麻などで心地良い手触りを演出しましょう。

●冬に電気毛布を愛用する人はちょっとご用心。人工的に加熱し続ける温熱環境では本来下がるべき体温がしっかりと下がりにくく、朝起きた時に身体がだるいなどの症状が出やすくなります。
●睡眠に不満がある場合は、お風呂の入り方も一工夫。夕食の1時間半後に入浴するようにしてみてください。その時間帯にいったん体温を上げると、2〜3時間後に自然な眠気が訪れます。

化学物質にダニ、花粉…住まいの中はアレルギーの原因物質がいっぱい?

ベッドルームは心地良く眠れることはもちろん大切ですが、就寝前や目覚めの時を快適に過ごせるように計画したいものですよね。そこで、ちょっと素敵な工夫を凝らしたベッドルームをご紹介しましょう。

  • 格子戸でベッドエリアを間仕切り、ほど良い囲われ感によって心地良い落ち着きを演出。天井も格子で仕上げ、空からの柔らかな光で徐々に部屋が明るくなっていくような工夫を施しています。
  • バルコニーと寝室をフルオープンサッシで連続させ、室内外の一体感を生み出しています。目覚めの後、自然の光や風を取り入れやすく、爽やかな朝を迎えることができます。
  • 就寝や起床の時間など、夫婦間でも生活のリズムは違うものです。ベッド間に距離を設けた半独立型の寝室にすれば、眠る前の読書や休日の朝寝坊など、互いのペースも守りやすくなります。
  • 入浴後のスキンケアは、1日を終えたくつろぎの儀式のようなものですね。寝室内にパウダーコーナーを設ければリラックス感が途切れることもなく、ゆったりとした時間が楽しめます。