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初めての家づくり 間取りづくりの楽しみ方

雑誌の実例や不動産の広告を眺めていると、いろんな間取りが目にとまりますよね。そんな間取りは最終的にプロの設計士がまとめるものですが、その元になるのは家族が思い描いた夢やイメージです。家族にしかわからない住まいへの思いやこだわりを、プロにきちんと伝えること。実は家づくりではそれがとても大切なことなのです。そして上手に思いを伝える早道のひとつが、自分なりに間取りを作ってみることです。難しく考えずに、最後はプロに任せれば良いのですから、思いをカタチにすることだけで大丈夫。間取りを作っていけば、きっと家族それぞれのイメージもまとめやすくなります。

まず、家族みんなで欲しい部屋をピックアップしよう。

家族が集まるリビングや子どもたちそれぞれの個室、お父さんの書斎やお母さんの趣味室…。新しいわが家に"あったらいいな"と思う部屋を全部ピックアップするのが間取りづくりの第一歩。最初から"無理だから"とあきらめずに、まずは家族の夢や思いを出し切ることが大切なのです。
そして欲しい部屋が出揃ったら、1階や2階に分けてみましょう。イメージが少しだけ具体的になってくるはずです。

暮らしのシーンを思い浮かべて、部屋をつなげてみよう。

食事の後は団らんが途切れないようにリビングでくつろぎたい、子どもたちの部屋は仲良く隣どうしがいい、炊事や洗濯などの家事はまとめてこなせるのが効率的…。部屋の配置やつながりを考えるには、そんな理想の暮らしのシーンを思い浮かべるのがコツです。

部屋のでこぼこや重なりを気にするより、思い通りに並べることが肝心。家族みんなでパズルを楽しむように部屋をつなげてみましょう。いろんな間取りを下敷きにして考えれば、まとめやすくなります。

今の家を参考にして、部屋の広さをイメージしよう。

家具の大きさから想像するのも部屋の広さをイメージしやすい!たとえばシングルベッドなら、2m×1mくらいの目安になります。

欲しい部屋をピックアップして、その部屋どうしのつながりがまとまってくれば、最後に部屋の大まかな広さを考えてみましょう。
間取り図では広さがイメージしにくいものですが、基本は"今の家の部屋の広さ"と比較して考えること。「今より少し広く」「今の感じでOK」などといった具合で、帖数やu数を掴むのが早道です。

ちなみに、壁の長さが3m×3.25mで約6帖、4m×5mなら約12帖強の広さになります。
また広さを考える時、その部屋に置きたい家具のサイズを知っておくことも大切。間取りでは家具の配置もチェックしておきましょう。

なんちゃってでOK!自分で間取りを作ってみよう!!

欲しい部屋や部屋どうしのつながり、部屋の大きさなどのイメージが掴めてきたら、間取りづくりにチャレンジしてみましょう。もちろんプロの設計士のような本格的な作業を目指すのではなく、"なんちゃって"間取りでOK。住宅情報雑誌や不動産チラシの間取り図を見ながら描き写したり、描き足してみたりすることから始めてみると、意外とスムーズに間取りがカタチ作れるものです。
また、少し本格的にトライしたいなら、インターネット上の間取りづくりソフトを使ってみるとキレイに仕上げることができます。
あまり難しく考えずに、まずはチャレンジしてみることが大切。自分で間取りを作ってみると、家づくりで考えるべきポイントなど、いろんなことが見えてきますので、ぜひ一度実践してみてください。