どれだけ断熱材を厚くしても、熱の逃げ道になるような隙間などがあれば、そこから熱はどんどん出入りしてしまいます。高断熱で快適な家づくりを行なうには、「断熱」「気密」「遮熱」「換気」の各性能を総合的に高めることが大切。
まずは家全体から熱の逃げ道をなくすように「断熱」だけを意識するのではなく、トータルに家の性能向上を考えることが肝心だといえるでしょう。
「省エネ法(通称)」に基づいて、省エネルギー基準は気候等の条件によってT〜Yの6地域に区分されています。これは、それぞれの地域特性に合った快適性を確保するための区分で、省エネルギー性能の公的基準も各地域ごとに定められています。
たとえば、冬の寒さが厳しいT・U地域では、より高性能な「断熱性」が求められ、温暖なV〜Y地域では夏の暑さ対策(冷房効率の向上)が重視され、「遮熱性」の基準が厳しくなっています。