公開講座TOP > ライフスタイル・ラボ > 子育ち子育てLab > リビング・ダイニングでのお勉強は、○か×か?

こだわり研究 theme.01 リビング・ダイニングでのお勉強は、○か×か?

小学生の7割が、リビング・ダイニングで勉強している!

「子ども部屋があるのに、勉強はリビングばかり」「学習机は荷物置き場みたい」……そんなパパ・ママたちの声をよく耳にします。実際に調べてみると、小学生の70%以上・中学生の約半数が「リビング・ダイニング(LD)で勉強している」と回答。まさにLDは、勉強場所の定番になっているんです。もちろん、このデータは子ども室のある家庭での調査結果。小学生でも4年生以上になると子ども室での勉強がLDを上回るようになりますが、高校生になっても「LDで勉強することがある」子どもが3割強に上るというデータも。ちょっと驚かされますね。

【グラフ】小学生が勉強・学習している場所

では、なぜリビングやダイニングで勉強する子どもたちが多いのでしょうか。「目が届きやすくて安心」「一緒に勉強できて宿題なども見てやりやすい」というのが、パパ・ママの意見。そして子どもたちも「わからないことを聞きやすい」「さびしくない」と、主にコミュニケーションの面から親子ともに人気のようです。ただ、もともと勉強するように作られた部屋じゃないのが気になるところ。本当にリビング・ダイニングは、"家族と対話しながら楽しく勉強できる場所"として○なのでしょうか?

子どもの声とパパ・ママの声

リビング・ダイニングでの勉強には、じつは問題も多いんです!

調理の音や匂いが気になる、家族のくつろぎや食事の用意が妨げられる、消しゴムのカスが散乱して不衛生など、リビング・ダイニングでの勉強にデメリットがあるのも事実です。そして何より気にしたいのが、明るさと姿勢の問題なのです。団らんや食事に適する明るさは150〜500ルクス程度なのに比べて、勉強に必要な明るさは500〜1000ルクス(※)。子どもの目に大きな負担がかかってしまう心配があります。またダイニングのテーブルや椅子は一般的にオトナの体格に合わせられていて、子どもが勉強するにはテーブルと椅子の間隔が大きすぎます。床に座ってリビングテーブルに向かうのも、決して勉強に適した姿勢にはなりません。身体をかたちづくるのに重要な子どもの時期だからこそ、勉強に適した明るさや姿勢を大切に考えたいものですね。それではやはり、リビング・ダイニングでの勉強は、×なのでしょうか?※ 出典「住宅の照度基準(JIS Z 9110)」

おかげでLDはいつも片づかない?

【図解】オトナと小学4年生の机・椅子サイズ

その姿勢と明るさ、大丈夫?

×を○にする秘訣を大公開!