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こだわり研究 theme.03 <川の字>で寝るのはOK、それともNG?

<川の字>で寝てはいけない?

Q やはり日本人は<川の字>になって寝ないと……

ところが調査データを分析した結果、同じ<添い寝>でも、誰と誰がどう一緒に寝るかによって、幼児の特徴に違いがあることがわかったのです。
日本の乳幼児期の寝かたは、表にありますように大きく4つのタイプに分かれたのですが、同じ<添い寝>でも、子どもを真ん中に夫婦がはさむ『子ども中央型<川の字>』と『母親中央型』がありました。
するとそれぞれ、子どもだけでなく、父親・母親の特徴、そして夫婦の関係のありようまで異なっていたんですよ。

[ 表 ] 添い寝の型と特徴

Q ズバリ、おすすめの型はどれですか?

『母親中央型』です。夫の支援を受けて妻が子育てをするパターンで、母子の愛情と父子の信頼のもと、情緒が非常に安定した子どもが多いです。自己を抑制する力も発達して、社会性や自立心も旺盛。つまり『母親中央型』は、子どもの生きる力を育む寝かたといえるでしょう。
『子ども中央型』の川の字の場合、父と子の距離が近く、子どもに甘くなりがちなのが心配です。父性の厳しさが欠如していると、子どもは自己中心的でわがまま、自我が未成熟で責任感や感謝の心が育ちにくい危険性があります。

Q 私の子どもは3人きょうだいですが、そんな場合はどう考えたらよいですか?

2人の場合はきょうだいが母親の両脇に寝るのが理想的ですが、3人の場合ですとお母さんの両脇の位置を順番に決めるのも方法ですね。ただし、いつまでも<添い寝>をするのは考えものです。時期がきたら上の子から順に<ひとり寝>をさせ、やがてきょうだいだけで寝る習慣をつけさせましょう。

きょうだいというのは人生で初めて接する"同年代の他者"です。ときには喧嘩をすることがあっても、上の子は下の子の面倒を見て思いやりの心を育み、兄や姉としての自覚と愛情を持つようになります。下の子も上の子をお手本にして、知性や感性、社会性を発達させます。子どもはそうやって互いに育ち合い、大人である親には代替できない"きょうだいだけの親密な世界"をつくり上げていきます。その体験は子どもにとって、生涯続く財産といえるでしょう。

では、<ひとり寝>をさせるのはいつ?