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こだわり研究 theme.04 子どもはいつだって好奇心旺盛。だから住まいには「楽しさ」も「安全」も大切!

自ら生きる力を身につけるために、子どもの旺盛な好奇心はあるのです!

乳・幼児期から児童期の子どもは、いつだって好奇心旺盛。それは、自ら生きる力を身につけるために、とても大切なことなのです。いろんな遊びや体験を通して平衡感覚や手先の器用さ、走る・跳ぶなどの身体力を発達させます。そればかりか、想像力などの知性、友だちやきょうだいへの思いやりなどの社会性も、さまざまな体験・経験によって発達させていくものです。住まいは、そんな子どもの発達を支える「大切な体験・経験の場」という役割を担っているのです。

子どもは全身を使って遊ぶことで、成長するんです!

いろんな体験は大切だけど、ヒヤヒヤは困りもの。

子どもは「こうしたら、こうなる」という知識や注意力がまだ充分ではありませんから、大人のように危険を察知することができません。そして好奇心が旺盛ですから、視界に入るものは何でも触りたいし、目標物に対しても突進しがち。ヒヤヒヤすることも少なくありませんね。かと言って、何でも「危ないから」と禁じてしまっては、子どもが自ら発達する機会を奪いかねません。いろんな体験・経験をしながら、「どうしたら痛いのか」「危険なことは何か」を身をもって学んでいくのです。危険性と経験値は、表裏一体のもの。子どもたちにとって“安全で、かつ楽しい住まい空間”は、どう考えれば良いのでしょう?

何でも“危ないから禁止”では、発達の機会を奪うことにも!?

子どもの能力を育みながら、重大な事故を防ぐ。それが子どものためのユニバーサルデザイン!

子どもは発達していくに伴って、どんどんできることが増えてきます。できないことやわからないことが多い時期には、事故を回避する工夫がたくさん必要ですが、発達の過程で身につけていく能力を伸ばしていくことも大切です。また家庭内の不慮の事故は、転落、転倒、接触(ぶつかり)、危険物(火傷や感電)などに分類できます。たとえば転落や危険物は大事故につながるので回避が必要ですが、転倒や接触は子どもの日常生活の中でよくおこることですから、すべてを回避することはありません。「子どもの発達」という視点で、子どもの身体能力の範囲でできることを理解したうえで、遊びやお手伝いを通じて危険察知や回避能力を育むことと、重大な事故につながる危険は取り除くこと。子どものためのユニバーサルデザインは、その両面から考えることが必要なのです。

子どもの能力と起きやすい事故一覧

では、具体的にどこにどんな配慮が必要なの?