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こだわり研究 theme.05 ペットだって被災する! 万一の時に愛犬を守るには?

過去の大震災でも、多くのペットが被災しました。

1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災など、これまでの大きな地震では、人間だけでなくペットたちも被害者となりました。なかには大きな揺れでパニックを起こして、逃げ出したまま迷子になったケースもありました。また、一緒に避難できずに行方不明になったペットたちも少なくありませんでした。行政をはじめ動物愛護団体やボランティアに保護されたペットもいますが、食事や水が与えられずに衰弱死してしまったり野犬化した犬もいたようです。
今や3軒に1軒は犬・猫などのペットを飼っている(飼育率34.3%)ほど、彼ら彼女たちは私たちの身近な存在。ペットも家族の一員、大切なパートナーとして一緒に暮らしている方も多いのではないでしょうか。まずは万一の時に備えて、普段からできることを考えてみましょう。

3軒に1軒はペットを飼っている!

愛犬が避難所生活に、上手に適応できるように。

避難所に収容された場合、知らない人や他の犬と一緒に生活することになります。環境が変わって犬も不安になりがちですが、そんな時にもおとなしくしていられ、家族の姿が見えなくても平然と待っていられることが大切になります。普段からのしつけを含めて、次の5つのポイントに配慮しておきましょう。

point:1 『しつけ』をしっかり行なっておく"むやみに吠えない"、"待て"や"伏せ""ハウス"など、基本的なしつけを徹底しておくこくことが肝心。また普段から家族以外の人や他の犬と交流して社会性を身につけておくようにしましょう。

万一のときにも飼い主の指示を守れる! 普段のしつけが何より大切!!

point:2 必ず『予防接種』を受けておく避難所に犬が収容される場合は、犬同士をまとめて1ヶ所に集められることがあります。色んな犬が集まれば病気などに感染しやすくなりますので、予防接種や去勢・避妊手術を受けておきましましょう。

point:3 忘れずに『飼い犬登録』をしておく 被災時には、飼い犬登録されている犬から優先して保護されるケースもあるようです。必ず登録を済ませ、鑑札や狂犬病予防注射済票を付けておくようにしましょう。

point:4 飼い主の『連絡先』を明示しておく 迷子になった場合は、飼い主が特定できることが重要です。普段から室内にいるときも飼い主の連絡先を記した名札やICチップ付きの首輪などを付けておくようにしましょう。

point:5 『預けられる場所』を確保しておく 避難所によって犬の収容が難しく、飼い主だけが避難所生活になる場合もあります。そのようなときに預かってもらえる知人宅やペットホテルなどを準備しておくことも大切です。

約2/3の犬は、迷子になる可能性大!

愛犬と暮らしている皆さんのお宅ではいかがでしょうか?これらのポイントは被災時だけでなく、普段でも大切なことばかりですので、ぜひチェックしてみてください。 とくに内閣府の調査によるとpoint4の「飼い主の連絡先の明示」については、実際に犬を飼っている人の1/3程度しか行なわれていないのが実情のようです。大切な家族の一員が迷子にならないためにも、ぜひ実施しておきたいですね。

次に愛犬のための非常用グッズをチェック!