こだわり研究 theme.01 ヒンヤリ、ゾクリ、ホテリ……「寒い家」のお悩み解決法!
家全体を空気の層ですっぽり包んで、ポカポカ!
冬の外出にはダウンジャケットをはおり、夜は羽毛ふとんでぐっすりという方も多いと思います。
これらが暖かいのは、羽毛によって「空気の層」をたっぷり溜め込むため。この空気の層がいったん暖まった空気を逃がしにくく、さらに外気の冷たさも身体に伝わりにくくしてくれるんです。
では、住まいも同じように、空気の層をはおってしまえば暖かくなるんじゃないでしょうか。
じつは温度差の少ない「あったかい家」にするには、断熱材の空気層でくるんでしまう方法が最も効果的。
外気に触れる壁はもちろん床や天井もすっぽりおおうことで、室内の暖かさ逃がさず、冷たい外気の影響も受けにくい家をかなえることができます。
断熱性が高ければ住まいのプランニングの自由度が高まるのも、魅力のひとつ。広々オープンな間取りや開放的な吹き抜け空間でも温度差が小さく、気持ち良く過ごすことができるんです。
窓も空気の層をサンドイッチして、暖かさをキープ
ただ、ダウンジャケットや羽毛ふとんで顏をおおえないのと同じように、家にも断熱材でくるみきれない箇所があります。それが、窓。じつは、住まいの中で最も熱が入りやすく出ていきやすいのが窓で、冬の暖房時では48%もの熱が窓を通して外に逃げています。窓際だけがシンシンと冷えることがありますが、それも冷たい外気の影響を受けたガラスによってクールゾーンができるため。
その解決法としてまたポイントになるのが、「空気の層」です。2枚のガラスで空気をサンドイッチしてしまえばそこが層になり、室内の暖気を外に逃がさないだけでなく、外の冷気の侵入もしっかりカット。これで、すみずみまであったかい家になります。
空気の層で家全体と窓をおおった「高断熱住宅」に暮らす人の中には、真冬でもお天気のよい昼下がりは窓からの陽射しだけで充分、エアコンをあまり使わなくなったという声も多いんです。
ヒンヤリ、ゾクリ、ホテリといった不快感にサヨナラできるだけでなく、暖房の設定温度を低く抑えられるので省コスト。もちろん省エネで、地球環境にも配慮できるのが嬉しいですね。