こだわり研究 theme.06 「2020年の暮らし」を先取り!ゼロエネルギーの住まいとは?
2020年にはゼロエネルギーの住宅が世界の常識になる?!
エアコンの温度を調節、使っていない部屋の照明は必ず消灯、家電機器はコンセントを抜いて待機電力をカット…。そんな省エネの工夫が、今やごく当たり前の生活スタイルになっている方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、家庭での電力消費が日本の全消費電力量の31%を占めており、まだまだ増加傾向にあるのが実情です。そこで政府は、住宅のゼロエネルギー化推進を決定。2020年までに家庭部門でのエネルギー消費が概ねゼロになる「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」を標準的な新築住宅とする方針を打ち出しました。
また、この問題は日本だけでなく欧米諸国も同じで、やはり2020年前後を目処に様々な施策を実施する方針を固めています。2020年には政府が推進するゼロエネルギー住宅が、世界のスタンダードになると言えるでしょう。
住まいのゼロエネルギー化って、どういうことなの?
家庭部門でのエネルギー消費の内訳は、「冷暖房」「給湯」「照明・家電」がそれぞれ約1/3ずつを占めています。
まず、これらに対して、住まいの断熱性能向上や省エネ設備の採用などの先進技術を導入することでバランスよく省エネを実施。できるだけエネルギーを使わなくてすむ住まいを実現します。
さらに太陽光発電や燃料電池を採用することで、必要な消費エネルギーを上回るエネルギーを創り出し、家庭でのエネルギー収支「ゼロ」を目指すわけです。このように省エネと創エネを組み合せることで、エネルギー消費をトータルでプラスマイナスゼロにするのが「住まいのゼロエネルギー化」「ゼロエネルギーの住まい」です。