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こだわり研究 theme.03 50代の趣味ライフは、リアル・スタイルで!

趣味室をつくれば、うまく行く?

若い頃は興味のおもむくまま、いろんな趣味にチャレンジしたものだけど、これからは本当に好きなことを悠々と深めていきたいと思う。
そのためには、やはりわが家にその拠点を置くべきだろう。子どもたちが巣立った今では空間にゆとりがあるから、念願の書斎や趣味室もかなえられそうだ。
妻は長年、家事と子育てをしながら趣味もあきらめずに続けてきた。「君もそろそろアトリエを持つべきだ」と話したら、彼女は満面の笑顔になったものだ。いや、ちょっと待てよ。そういえばこのあいだ、ちょっと気になることを耳にしたなあ。
「夫婦それぞれがようやく趣味に没頭できるようになって喜んでいたんだが、気がつけば二人が一緒に過ごす時間がめっきり減っていた。ちょっと複雑だね…」
趣味空間にも何か、つくりかたの秘訣があるのだろうか。

趣味空間の秘訣 イメージ

"おこもり部屋"はGOOD、それともNG?

趣味空間を設けるとなると、リビングやダイニングなどのパブリックエリアから切り離した位置に計画しがちです。それはそれでメリットもあり、静かで他のことにわずらわされにくい空間になります。
ですがたとえば2階の隅に書斎があった場合、夫婦が顔を合わせる機会が自然と減少するのはもちろん、互いの気配も感じられません。
これからの人生の愉しみとして趣味ライフをスタートさせるなら、専用の空間はパブリックエリアの近くに計画するのがおすすめ。独立性を保ちながら"おこもり部屋"にならず、縁側やテラスを間にレイアウトすればそれが程よい緩衝帯になります。また、夫婦の趣味空間を隣接させるのも方法。一段落つけば庭に面したリビングで一緒にお茶を。今、どんなことに挑戦しているのかを口にし合うだけでも、夫婦のつながりを感じられる心地良い時間になると思います。

  • 独立した静かな空間ながら、縁側越しにダイニング空間に面する位置に配置。互いの様子がわかりやすい工夫です。

  • 双方の趣味室のそばに庭や縁側などの緩衝帯があれば、一緒に一休みしやすいのです。思わぬアイデアが浮かぶかも。

  • 階段ホールを広くとって実現した、趣味空間。上階の気配がわかり、ほど良い独立感が得られます。

  • 趣味は披露するのも愉しみ。ギャラリーを兼ねた空間は土間で仕上げると、お客様を玄関からそのまま招けます。

工夫はそれだけじゃないんです!