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こだわり研究 theme.06 大人夫婦のふたり暮らし。ほどよい“距離感”が成功の秘訣!

住まいづくりの工夫が、夫婦のほどよい距離感をつくりだす!

夫婦ふたり暮らしを始めた場合、ふだん、お互いがどの部屋でどう過ごすか、イメージできますか? アンケート回答によると、同じ部屋で過ごしている夫婦が約54%、別々の部屋で過ごしている夫婦が約43%となっており、一緒に過ごしている場合のほとんどがリビング・ダイニングを利用しています。

このように同じ部屋で過ごす場合は、その時間の長さもイメージしてみましょう。一日のほとんど一緒に過ごすことが多そうなら、お互いの存在がストレスにならないような工夫が大切です。具体的には、空間に広がりが生まれるLDワンルーム型がおすすめ。ご主人がリビングのソファでくつろぎ、奥様がダイニングテーブルで趣味を楽しむなど、それぞれが思い思いに過ごしやすいだけでなく、適度にお互いの様子がわかり合えます。子どもや孫が訪ねてきた時にも、リビング・ダイニングが広々としたワンルームなら、ゆったりと過ごしやすく賑やかなシーンが生まれます。

また、シニア夫婦の住まいづくりで要望の多いのが別寝室のプランです。就寝時間や室温設定の好みの違い、パートナーのいびきなど要因は様々ですが、その理由に合わせて完全な別寝室から間仕切り壁を設けた半独立型、それぞれのベッド配置の間隔を広く確保するプランなど、適切な工夫も変わってきます。

ちなみに寝室を別々にしている夫婦ほど、日中も別室で過ごす割合が高いという調査結果があり、やはり夫婦ふたりの生活スタイルには一貫性があるようですね。別々の部屋で過ごす時間が長い場合は、それぞれの居場所を離しすぎずにお互いの気配が感じられるような工夫を行なっておきたいものです。

夫婦ふたりのふだんの暮らし方に合わせて、住まいの中で過ごす場所の広さや配置などを上手に計画すること。それが“ポジティブでほどよい距離感”を生み出し、大人夫婦のふたり暮らしを成功させる秘訣になるのです。

夫婦別寝室の要望は増加の傾向! 別寝室夫婦は、普段過ごす部屋も別々!

たとえば、こんな住まいづくりの工夫はいかが?

ひとりの時間を楽しんでいながらも、パートナーの様子が適度に伝わるのがいい…。就寝スペースはそれぞれ独立させておきたいけれど、健康面の配慮を含め、お互いの気配が感じられる方が安心できる…。大人夫婦のふたり暮らしには、そんな微妙な距離感が求められがち。さらに、その微妙さ具合にも夫婦それぞれの思いや考え方によって違いがあります。ここでは具体的な空間づくりの工夫をご紹介しましょう。

リビングとダイニングをワンルームにして夫婦が自由気ままに過ごしやすいように計画。さらに茶の間を併設することで、ひとりでもふたりでもくつろげる心地よい居どころを増やしています。

ビッグなダイニングテーブルがあれば、趣味も楽しみやすく、ふたりでひとつのテーブルをシェアすることも可能。子どもたちが訪れた時には、家族みんなが余裕を持って食卓を囲めます。

間仕切り壁によって独立性を高めた別寝室プラン。奥の寝室への通り道をオープンにすることで、お互いの気配が適度に伝わります。ご主人の寝室には書斎を併設し、グレード感を高めています。

同室就寝のスタイルとしながらもベッド間の距離に余裕を持たせ、列柱の半間仕切りによって独立感を演出したプラン。就寝時間が異なる夫婦でも、パートナーの睡眠を妨げることがありません。

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