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特集

2019.04.01(月) 更新

肩肘張らずに、いい時間
春は日本茶でほっと一息

コーヒー、紅茶もいいけれど、私たちがいちばん飲み慣れていて、身近な存在といえば日本茶。今年の春は改めて、日本茶の魅力を再確認してみませんか?淹れ方、選び方にこだわれば、いつものお茶も格段に贅沢な味わいに。ちょっとしたヒントを知るだけで、間もなくやってくる新茶のシーズンをもっと楽しめそうですね。

日本茶の基礎知識

日本茶の中には煎茶(普通蒸し煎茶、深蒸し煎茶)、抹茶、玉露、かぶせ茶、玉緑茶、番茶、焙じ茶、玄米茶など、いろいろな種類があります。特に代表的な煎茶は露天で栽培された茶の木から摘み取った葉(生葉)をすぐに蒸し、何度か揉みながら乾燥させてつくったもので、お茶の全生産量の6割を占めています。
また、日本茶でお客さまをおもてなしするなら、茶の種類によって使用する茶碗を替えてみるのがおすすめ。玉露は小さい茶碗、煎茶は白磁の茶碗、番茶は厚地の陶器、冷茶にはガラス製のものが適しています。

煎茶の選び方

「おいしい煎茶を楽しみたい」と思ったら、ぜひお茶の専門店を訪れてみましょう。
おすすめは100gで1,000円程度のもの。うま味が多いもの、香りが高いものなど、自分の好みのお茶を見つけるには、買う前に試飲してみましょう。春らしい桜の葉の香りのする「静7132」は、人工的な香りではない、天然の香りが楽しめる品種のお茶です。

おいしい煎茶はこんなふうに

同じお茶でも湯の温度、湯の量、茶葉の量、浸出時間を変えることで、さまざまな味が楽しめます。たとえば70℃位のやや温めの湯を使えばうま味が引き立ったお茶に、90℃位の熱めの湯では渋味や苦味を感じられるお茶になります。ひとつ一つの条件を変えて、自分の好みの味を探してみてください。また、リフレッシュしたいとき、リラックスしたいとき、食事のとき、水分補給など、シチュエーションに応じてお茶を選ぶこともできます。

Step1 お湯を用意

お湯をしっかりと沸騰させてポットなどに移したら、人数分の茶碗(100ml程度)の8分目まで注ぎます。
こうすることでお湯を適温まで冷ますと同時に、茶碗を温めておくことができます。
お湯の温度は上級茶で70℃、中級煎茶で80~90℃くらいが適しています。

Step2 急須に茶葉とお湯を入れる

ひとりあたり2~3g(ティースプーン1杯)を目安に茶葉を急須に入れたら、先ほど茶碗に注いだお湯を急須に移しましょう。
待ち時間は普通(蒸し)煎茶なら1~2分、深蒸し煎茶なら30秒から1分が目安です。

Step3 茶碗に注ぐ

急須を揺らさず、静かに茶碗に注ぎましょう。注ぎ方の基本はお茶の量や味を均一にできる「廻し注ぎ(まわしつぎ)」と呼ばれる方法。1→2→3の順に少しずつ注いだら、今度は3→2→1の順に注ぎ、これを繰り返します。

ちょっと変わった楽しみ方にも挑戦

炭酸で茶を割ったり、抹茶をビールに入れたりと、いろいろな楽しみ方ができるのも日本茶の魅力。また、上級煎茶を飲んだ後の茶殻は食材としても利用できるほか、茶殻を乾燥させれば消臭剤としても活躍します。
これからのシーズンは水1ℓあたり10~15gの茶葉を入れ、1時間~数時間(一晩)冷蔵庫に置くだけで簡単につくれる冷茶もおすすめ。手作りした冷茶は一日を目安に飲みきるようにしましょう。

ご注意ください

空腹時に玉露や抹茶など濃厚なお茶を飲むと、胃の粘膜を刺激することがあります。また、就寝前にカフェインを多く含む玉露や上級煎茶を飲むと、人によっては就眠の妨げになることがあります。妊婦や乳児は体内でカフェインがとどまる時間が長くなるため、摂り過ぎないようにしましょう。

【記事監修】NPO法人日本茶インストラクター協会

日本茶の更なる普及と日本茶文化の発展の推進を目的に、日本茶と消費者との接点となる指導者育成のため、2002年2月に設立された特定非営利活動法人(NPO)。日本茶についての幅広い知識や技術を備えた、いわば「お茶博士」ともいえる「日本茶インストラクター(中級指導者)」を目指す認定試験にはこれまで約15,000人以上が受験され、現在、約3,000人の「日本茶インストラクター」がカルチャースクールや小学校、日本茶カフェなど全国各地で活躍しています。また、認定試験対策の通信講座や気軽に日本茶の知識を試してみたい方におすすめのインターネットで受検できる「日本茶検定」も実施しています。詳しくは、ホームページをご覧ください。